「全然大丈夫なんかじゃないだろ?」


隼人は微笑んで白の頬を包む。


白の頬はぬれていた。目からキレイな涙が溢れ出していた。


「ごめん。」


ただそう言った隼人は自然に白を抱きしめる。


「私っ…1人っなの…?必要…ないの?」


自分があのとき思ったこと、口にしただけで涙が出てくる。


「1人じゃない。白には俺が…みんながいる。白は俺にとって、かけがえのない存在。」


そういって白の目にキスを落とす。そして、


キレイな夜景をバックにしてドレス姿の白とスーツ姿の隼人の唇が


当たり前のように合わさった。