「先生、俺たち先生の子と知りたいんで質問に答えてくれませんか?」


プリントが全員出したことを確認していると一番後ろの席で中央にいる香山翔が言ってきた。


やっと、俺もこのクラスにとけこめたかな。


うれしく思って快く承諾。そうすると、クラスはなんだか違う雰囲気に包まれた。笑顔でいるが、なんだか妖しい笑み。


「それじゃ、後ろのほうに移動しましょ。」


中島ゆうりがそういうと、クラス全員が後ろのソファに座った。男子も女子も混ざって、仲良しそうだ。そして僕は、なぜか用意された席。しかも、クラスが座るソファは円のように囲む形なので前からも後ろからも、横からも視線を浴びる席。


えっと…僕はここじゃなきゃダメなのか?


気まずいのは自分だけなのか回りはいたって普通。嫌でもちぢこまってしまう。