奥に入っていくにつれて、薄暗くなり15倉庫についた。全く人の影がない。気持ち悪くて近寄りがたい雰囲気が人を入れるのを拒んでいるようだ。


そこで見つけた、2-Sとかかれた教室はこの場所に似合わないほど白くきれいだった。
問題児クラスと言われていたがラクガキのひとつもなく、他の教室よりキレイだった。



真っ白のドアを遠慮がちにあけると、中は驚くほどに白かった。前のほうには普通と変わらぬ教室があり、後ろのほうには豪華なソファや机が置いてあった。


豪華…。校長室よりも豪華だ。


和人は緊張しながらも、教室にはいり、教卓近くの椅子に腰掛けた。


そして、ついさきほぼ渡された2-Sの生徒資料に目を向ける。生徒の真剣な表情が和人を見つめる。その生徒の名前、テスト記録、部活動の様子などをみながら頭に入れていった。