恐怖から開放されて自分の席に座って和人は考える。


「問題児クラスかぁ・・・・・・・。」


ため息とともにそんな言葉が口から吐き出されていた。


問題児=不良=心に傷を持っている


大人たちに信じれもらえず苦しいんだろうな。きっと、不良なのにもなにか理由があるんだ!僕が信じなくてどうするんだよ!担任の先生じゃないか!!!あの、ご○せんのヤ○クミのように。僕も・・・・!!!!


春ののほほんとした雰囲気の中、情熱の炎を心に燃やす新人教師は、職員室をでて、まだ生徒がいない廊下を歩き出した。



「2年生ならここら辺にあるはずなんだけど・・・・。」



突き当りまで来て帰ろうとした瞬間、声をかけられた。



「おはようございます!!!!」