白雪姫様と王子様とオモチャ

その後、ゆうりと翔と誠が帰っていった。


私と隼人も体育館から出て、


家とは逆方向のところへ向かった。


「もう、落ち着いたか?」


隼人が肩を抱きながら聞いてくる。


コックン


私は話す気がしなくて頷くだけ。


私…なにやってるんだろう。


隼人に迷惑かけてる。


これじゃダメなのに。


私、強くならなきゃいけないのに。