「…なんで金平糖?」


「ん?金平糖食べたかったから」


吹き出すように笑って、袋から金平糖を一つ。


「んがっ」


ねじ込むように口に入れられた。


「……何するかね」


「食いたいって言ってたから」


「…オイラはアナタに買ってきたんですけど」


「いいじゃん、半分で」


そう言って手を取ると、ざらざらと勝手に金平糖を流す。

口を尖らせつつ食べた金平糖は、いつもより少しだけ甘いような気がした。





「アマイ星」 了