「ち・が・う・か・ら」
「妥協って言葉知ってます?」
「馬鹿にしてるだろ?なぁ絶対ぇ馬鹿にしてるだろ!!!?」
「ぷっ…あ、すんません」
「!!!!!!っ(怒」
なんなんだこいつ、
なんなんだ。
ひとをイラつかせる天才か!!?
「だから私の話聞いてくださいってば!!ナルく、じゃない香寺くん」
「それで聞いてもらえると本気で思っているオマエをどうかと思う」
「冗談です」
「…~~~ιわかったよっ!!!聞きゃいんだろ?さっさと話せ!!」
「岡野くんのことです♪」
「やっぱりな。で?」
「いやもう岡野くんって神ですよね?カッコイイし優しいし面白いし頼れるし声めっちゃ低いしあ、別に私が声フェチなわけじゃないですよ?低音が好きなだけですあと背も高いし学級委員なんてしちゃってるし時々眼鏡だしそれに」
「あ"~~~~わかったわかったわかっただからちょっと黙れ!!!ι」
ほっといたら丸1日喋ってそーな荻田をなんとか食い止めて、俺はため息をついた。
「ったくー…。そんな好きならさっさと告りゃいーだろぉ?」
「えーだって…私なんて絶対告っても振られちゃうでしょうし…」
「そりゃそうだな」
キッと睨まれた気がしたけど、無視して言葉を繋げる。
「魔法やら心霊やらが大好きで休日には胡散臭い本を1日中読みふけってるような女なん」
「きゃーーー///ちょちょちょソレ知ってんの香寺くんだけなんですからね!!?言わないでくださいよ!!!」
「アーハイハイ」
「棒読みじゃないですか…。せっかく岡野くんの親友のあなたに相談すれば、いい情報が得られると思ったのに…」
「大事な親友の情報なんて、得体の知れねぇ変態女に言うわけねぇだろ」
「え、得体の知れないってなんですか!!ι仮にもクラスメートですよ!!?だいたい、得体が知れないのは超ナルシ遊び人のあなたの方じゃないですか!!!」
「ナルシじゃねぇっつってんだろ!!」
遊び人は認めるけど!!

