1/2 〜危険なベターハーフ〜



何の躊躇いもなく、
後先考えずに抱き上げて
車に向かおうとする桜井に
俺がむしろ焦った。

お前、
美羽ちゃんしか見えてねぇな。



「写真撮られるぞ、お前」

「あ、わりぃ」

美羽ちゃんをジャケットで包み、
顔を胸板で覆った。




その仕草は桜井の気持ちを
隠すことなく現していた。

無駄に格好良すぎるんだよ。



格好良くなくたって
お前だけなんだから。



.