思いがけない行動に バランスを崩す。 やべぇ。 その刹那に 頬にキスをされていた。 「…悪ふざけはよせ」 「次は唇だからねっ!?」 心配なんかするんじゃなかった。 女の涙はこれだから手強い。 行方を失った右手のハンカチをポケットにしまいながら、千早を視界に捕らえた。 「絶対だからね!」 赤目のウサギの千早が あっかんべーをしていた。 .