視線をふと感じ、 振り返るとちぃが立っていた。 目が合うと、 ちぃはそっと部屋を出た。 美羽ちゃんの声が遠くなる。 「浅野さん?」 確かめるような声に 現実に引き戻される。 「あ、ああ…悪いな」 俺は大丈夫だからと伝えると 安心してもらえたようで、 美羽ちゃんの電話を切ることが出来た。 慌ててキッチンに足を運ぶと ちぃの姿は消えていた。 ちょっと焦げた、 出来立てのお粥を残して。 .