「浅野さん、大丈夫ですか?」 柔らかくて切ない、 美羽ちゃんのソプラノヴォイス。 どこか甘い声は 俺をどこまでも離さない。 「大丈夫だ、美羽ちゃん。 ちょっとした風邪だから」 口許が緩む。 目尻が下がり 声も俺の声とは思えない。 「熱があるんですか? お薬は飲まれましたか?」 どこまでも美羽ちゃんは 誰にでも優しいんだな… .