1/2 〜危険なベターハーフ〜



「浅野さーんっ
ちょっと助けてくださいっ」


彼女の悲鳴に似た声が、
俺の背後から聞こえる。


「どうした? また壊したか?」

「違いますっ。
なんかパソコンが…」

画面が固まってしまったらしい。彼女はどうしても機械に弱いらしく、何か起こすと俺を呼ぶ。


それが心なしか嬉しい。

どんな形でもいい。
俺を必要としてくれるなら。


どこだって駆けつけるから。



…ってナイトみたいだな。
柄にもない。



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