1/2 〜危険なベターハーフ〜



「紘ちゃん…」

俺をこんな呼び方で呼ぶのは、
いくら世界が広くても
一人しか知らない。



ちぃだけだ。



「…ったく、いつから待ってた?
夜遅く危ないじゃねぇか」


合い鍵なんて渡す程
ちぃとは深い仲…

…じゃないはず。



幼い頃から懐いていたちぃは、
家が近いこともあって
俺を避難場所にしていた。

歳が2つ上だからか
兄のようにくっついて。

ちぃの母親も、
紘希くんなら大丈夫だと
変に安心されていた。



時折何かあると、
ちぃは俺の帰りをこうして
玄関前で待っている。



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