1/2 〜危険なベターハーフ〜



体温計に似たそれは…



「妊娠検査薬…!?」



桜井のかすれた声に呼応して
慌ててちぃの顔を覗き込む。

言葉が出ない。


こういう時に
どう訊いたらいいんだ?

妊娠してたのか?
どうだったんだ?

授かっていたのか?


一番いい言葉って何?





「ちぃちゃん!?」


美羽の言葉にビクッと
肩が跳ね上がるように
パッと顔を上げたちぃが、
恐々と口を開いた。





「…してなかった…」



その言葉の意味に
固まっていた俺の胸に、
小さな身体が預けられた。



ごめんなさい…


小さな声が耳元を掠める。

「謝ることなんかない!
俺がしっかりしなかったから
お前が悩んだり、
苦しんだりしたんだろ?

お前のせいじゃねぇよ…」



反射的に答えていた。


俺の不手際と未熟さと。
そんな言葉をちぃに
言わせてしまった、
俺自身の弱さ。


その“可能性”に
気付いてやれなかった
俺の甘さ。



…経験値の低さ…



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