違う部屋から
ちぃの聞き慣れない声がした。
…いつもと違う。
そう思った時には
もう身体が動いていた。
「どうした?!」
部屋の隅でちぃが
へたり込んでいた。
小さな背中。
傍らには美羽ちゃんが
いるはずなのに…
俺の視界には
ちぃしか映らない。
ちぃの零れ落ちる
言葉を拾おうと待った。
「喜んでいいの…?
哀しんだ方がいいの??」
意味が判らなかった。
ちぃの手のひらに握られた、
白い代物を覗き込んでも
それが何かがよく判らない。
何を示すものなのか
桜井はわかったらしい。
「まさか…?」
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