1/2 〜危険なベターハーフ〜



* * *


「今夜来るか?」


たった一言で、
桜井は受け入れて退けた。

美羽ちゃんは
ちゃんと元気らしい。


話し相手になってやって
欲しいのは俺の方だ、

と、ムカつくほど
爽やかに桜井は笑った。



「男って無力だよなぁ」

「美羽の時も散々思ったよ。

悪阻も苛つきも全部
理由判っていながら、
何もしてやれないんだ」



視界の隅で
美羽ちゃんとちぃが
こそこそ話しているのが
どうしても気にかかる。

美羽ちゃんが何かと
聞き出してるようだけど。

何かあったのか?





「しばらく放っておけ」

「…あ゛?」

「そんな全身全霊で
心配してるオーラ出すなよ。
こっちが肩凝るわ(笑)」


苦笑いを浮かべる桜井に
はいはい、と促されて
入れてくれたコーヒーを
ようやく口にした。



「たまには
お前自身の話もしろよ。

紗雪ちゃんて子とか、
美羽の引き継ぎとか、
あんまり話さないから、
お前がきちんと話しやがれ」


確かに、
美羽ちゃんも自分の話を
桜井に言うタイプじゃなさそうだ。



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