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「んあ〜…(=_=;)」
ちゃんと
飯食ってんのかな…
いや、
絶対に食えてない。
幾ら唸ったって
俺に出来ることは
アイツの傍にいることくらい。
無力だよなぁ…
「なぁ、
相手の嫌いな食べ物とか
ちゃんと知ってるもんなの?」
「…えっ?
急になんですか?」
アイツの゛普通゛が
わからないんだよな。
体調、顔色、体温。
傍にいたはずなのに
些細なことが掴めない。
「トマトケチャップ、
茄子、干し葡萄系ですかね。
全く食べられない訳じゃ
ないみたいですけど」
瞳をくるくるさせてる。
彼を頭の中に思い出しながら
話す紗雪ちゃんに、
思わず笑顔の光が灯る。
「子供みたいな理由なんです。
味がしないとか
トマトが嫌いだとか。
葡萄を干す理由がないとか」
そうやって話せる中身が
あってうらやましい。
俺はアイツを妹としか
見てこなかった時間が
あまりに長すぎて。
好きなものも嫌いなものも
あまり把握出来てない。
ちぃは俺をずーっと
見ていたかもしれないけれど…
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