1/2 〜危険なベターハーフ〜



―――
―――――



「んあ〜…(=_=;)」


ちゃんと
飯食ってんのかな…

いや、
絶対に食えてない。



幾ら唸ったって
俺に出来ることは
アイツの傍にいることくらい。

無力だよなぁ…



「なぁ、
相手の嫌いな食べ物とか
ちゃんと知ってるもんなの?」

「…えっ?
急になんですか?」


アイツの゛普通゛が
わからないんだよな。

体調、顔色、体温。


傍にいたはずなのに
些細なことが掴めない。


「トマトケチャップ、
茄子、干し葡萄系ですかね。
全く食べられない訳じゃ
ないみたいですけど」


瞳をくるくるさせてる。

彼を頭の中に思い出しながら
話す紗雪ちゃんに、
思わず笑顔の光が灯る。


「子供みたいな理由なんです。

味がしないとか
トマトが嫌いだとか。
葡萄を干す理由がないとか」

そうやって話せる中身が
あってうらやましい。



俺はアイツを妹としか
見てこなかった時間が
あまりに長すぎて。

好きなものも嫌いなものも
あまり把握出来てない。


ちぃは俺をずーっと
見ていたかもしれないけれど…