「ご飯の水加減、間違えた?」
カレーに合いそうな
ちょっと固めのご飯。
ヤバッと言いながら
炊飯器を覗き込むちぃ。
ふっ。
ちょっとした仕草が
愛しく見えるなんて。
俺も溺れてんなぁ……
「いいよ、ちょっと固いくらいが俺は好きだから」
ほんと?
口元が緩んだ表情に
俺もつられて笑う。
あー、こういうの。
桜井もこういうのが
俺好きなんだよね、
っつってたなぁ…
美羽ちゃんに溺れてた頃、
ちぃの小さな仕草に
こんな気持ちには
ならなかったのに。
時間は経ったんだな、
俺も、お前も、ちぃも。
確実に。
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