「顔色って…?」
やっぱり甘くて澄んだ
この声に惹かれてしまう。
でも、
君はもう俺の手から離れた姫。
「ここ数日、顔色がちょっと
悪かったからね」
護らなきゃいけないのは
君の帰ってくる場所。
ちょっと気が早いけど。
「でね、美羽ちゃん」
手に持っていた茶封筒を
おもむろに手渡した。
紗雪ちゃんも
美羽ちゃんを待ってる。
君はひとりじゃないんだ。
「うちには産休があるから」
ふふっ…
やっぱりきょとんとしてる。
知らないはずなのに、
みたいな判りやすい表情。
「俺が何も知らないとでも
思ってたらショックだなぁ…
美羽ちゃんに桜井を
紹介したのは誰だった?」
.

