ポケットの携帯が震えている。 こんな時間に誰だ…?! 画面には 『桜井』 と表示されていた。 あの桜井か…! 『わりぃ、仕事中だった?』 受話器の向こうから、 無駄に爽やかな甘い声が響く。 桜井 崇志。 プロ野球選手であり、 俺の同級生でもある。 遠征でこっちに戻ってきた時、 一緒に酒を飲んだりする仲だ。 そうだ… .