例え泣いても。 言葉を柔らかく言うつもりはなかった。 それで嫌われても構わないし、 それが一番いいとさえ思っていた。 俺が嫌われることで、 大切な存在が護れるなら。 幸い仕事にも支障なさそうだからな、総務課は。 「誤解されないように、もう君の名前を呼ぶことはしないから」 千早ちゃんとも、 もう呼ぶことはしない。 そもそもが無理があったのかも知れない。部下でもない女性を名前で呼ぶなんて。 それで、護れるなら。 .