「浅野さん、ちょっとだけ 時間よろしいですか?」 お昼休み後、 紗雪ちゃんがいつになく 真剣な眼差しでお願いに来た。 …来た…! 「何か飲もうか」 「じゃあアイスココアで」 控えめなマニキュアが彩る指先に アイスココアを手渡すと、 紗雪ちゃんは周りを さっと見渡した。 「誰かに聴かれたらマズいか?」 休憩所の扉を堅く閉め、 テレビの音量を下げた。 「確証はないんですけど…」 アイスカフェオレを テーブルに置き、 次の言葉を待った。 .