「おはよう…
ついでたからかまわないよ」
実際、
桜井のマンションはそれほど
離れていなかった。
俺なんかが住めない、
閑静な住宅街には
間違いなかったが。
「帰りは紗雪ちゃんがついててくれることになってるから。素直に甘えていてくれ」
「ありがとうございます…」
助手席に乗ればいいのに、と言う俺に浅野さんて目立つんですもんと拒否された。
よく考えると、
上司の助手席に後輩が乗っているのを見られたら、何を言われるか判ったもんじゃなかった。
ルームミラー越しに、
美羽ちゃんを見やると、
やっぱり痩せたような気がする。
…紗雪ちゃんに見てもらうしかなさそうだな…
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