少しでも離れまいと、首にしっかりと巻き付いたままの腕が愛おしい。 ケーキなんか買いに行ってる場合じゃなかった。 ちょっとでも早く、 帰ってきてやるべきだった。 少しでも話をして、 眼を見てやるべきだった。 何もかも置き去りにして… 「会いたかったよぉ…!」 声が聞こえて安心したのか、 腕に力が込められた。 ちょっとは元気あんのか。 .