「…雨の日にいつもあたしが
玄関先で待ってるから…」
「やっぱり…!」
やっぱり?
何が…??
「社内でも浅野さんには可愛い子猫が傍にいるって噂なんです」
雨の日に、いつも仕事を切り上げて慌てて帰るから。
「千悠ちゃんだったんですね、
浅野さんの大切な子猫ちゃん」
美羽ちゃんは桜井さんと
話してる紘ちゃんに、
満面の笑顔で訳ありげに
言葉を投げかけた。
「えっ…?な、なにを…」
「千悠ちゃんが雨の日に
玄関先で待ってるから、
慌てて帰っちゃうんでしょ?」
「――…ちぃが風邪引くのが
もう目に見えてんだよ」
やっぱり!と言われた紘ちゃんは耳まで真っ赤になっていた。
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