1/2 〜危険なベターハーフ〜



美羽さんだ。


顎くらいまでのボブに、
色白で印象的な眼差し。

どこか儚げで、消えてしまいそうな雰囲気さえあった。


「美羽ちゃん、紹介するよ…
千悠っつーんだけど、
ちぃって呼んでやって」

揺れた瞳をサッと隠し、見惚れてしまいそうな笑顔で
あたしに手を差し伸べた。


「香山 美羽です。初めまして」



この人なんだ。


適うはずがない。

この可愛さはなんか
卑怯なくらいだもん。


こころを根こそぎ
持って行かれる気持ちが
今なら解る気がする。



紘ちゃんのこころを、
鷲掴みしたのがわかるよ。



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