1/2 〜危険なベターハーフ〜



目が覚めた紘ちゃんは、
何も覚えてなかった。

あたしの家に来たことも、
何を呟いたのかも。
泣いたことも。



そして、
あたしを抱き締めたことも。



ちょっと寂しいけど、
それが一番いい気がした。



何も覚えていなかったのが、
一番良かった気がした…。

「何かちぃに話した?」

首を傾げながら、
問い掛ける紘ちゃんに
本当のことは言わなかった。


これは、
絶対に秘密にしようって
あたしが思ったから。



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