玄関からリビングに 運び込むだけで大変。 運ぶと言うより… …引き摺るような…。 「どうして…」 やっと単語が並ぶようになった紘ちゃんは、ソファーにぐったりもたれながら、独り言のように繰り返していた。 「どうして…俺は…」 「なあに?」 傍にいたかった。 理由なく無理に飲むような ひとじゃないことは、 あたしにだってわかってた。 酔い潰れるくらいまでなんて いつもの紘ちゃんじゃ ありえないんだもん。 .