それに、 紘ちゃんが酷く、 酔い潰れたことがある。 チャイムをうるさいくらい鳴らして、あたしを夜中に起こしてきた。 「紘ちゃん?」 扉の向こうにいたのは、 あたしの知らない 紘ちゃんの姿だった。 「…水…くれ…」 足の力が入っていない。 耳まで真っ赤になって、 言葉を呟いてるけど、 何かが聞き取れない。 「どうしたの…?」 お酒は弱くない。 酔い潰れるくらいまで、 飲むようなひとじゃない。 .