1/2 〜危険なベターハーフ〜



「良かったな…」


思わず漏れた安堵のため息と、
相対する寂しそうな表情が
どうしても気になった。

「桜井さんがどうかしたの?」


以前、一度だけ
桜井さんと会ったことがある。

その時、覚悟を決めていた。


何の覚悟かもわからぬまま、
あたしは彼と紘ちゃんを
見つめているだけだった。


「一世一代の勝負に挑んで、
野球の神様が微笑んだんだよ」



.