「浅野さん、 怪我しちゃったんですか?」 ハンドルを握る左手の 人差し指に絆創膏がひとつ。 「ああ、ちょっとね」 「またですか??」 彼女の[また]というのは、 俺はいつも何かしら 指に絆創膏を巻いていて 見る度に場所が変わってる、 と視線を人差し指に注ぐ。 そんなつもりは… ない… つもりなんだけど。 心配そうに見つめる彼女。 指先だけでも気に留めて いてくれるのがわかって、 素直にうれしかった。 同じくらい恥ずかしいんだけど。 それはいいや。 .