「もう金輪際、近付かない。 …いいな?」 確実に頷いたのを確認して、 ネクタイの入った包みを 千早に返した。 「気持ちはちゃんと、受け止めたから。ただ、それは彼女のために受け取れない」 彼女のために、誰かが選んだネクタイを、締めて出掛ける訳にはいかない。 そんな悲しい気持ちを ちぃにさせたくない。 俺のわがままだけど。 .