コクリと頷いたのを確認して、 大きくため息をついた。 千早に殴りかかる訳にも、 胸元を掴み上げる訳にも。 物に当たる訳にもいかなかった。 そんなことをしても、 ちぃが喜ぶとは思えない。 時間が戻せる訳じゃない。 「あの女性…どこか美羽に似てる気がしたの…」 「あいつが美羽ちゃんに似てるんじゃない、美羽ちゃんがあいつに似てるんだよ」 だから、美羽ちゃんにもちぃの姿を見て惹かれた。 そんな単純なことに、気付くまで時間がかかりすぎたけど。 .