小さな掌だった。 大人になってからは、 手を繋いだことがなかった。 触れてはいけない、 領域のような気がしていた。 でも、今は違う。 目を逸らさずに、 向き合うべき相手は 初めから隣にいた。 「ちゃんと、好きだから」 簡単な言葉さえ 言えなかったけど。 護りたい姫だから。 .