1/2 〜危険なベターハーフ〜



自分を撫でる指先を
しっかり握り締めてる
美羽ちゃんの泣き顔は。

それでもなお可愛かった。


桜井に逢う前とは
まるで別人だった。





信号待ちをするために
停車した僅かな時間に、
助手席から彼女が降りた。



そのまま躊躇いもなく
桜井のいる後部座席に
滑り込んだ美羽ちゃんは、
眼の色が綺麗だった。



それだけで十分だった。



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