1/2 〜危険なベターハーフ〜



流れるように後部座席に座り、
美羽ちゃんに指先を伸ばす。



「ごめんな、美羽?」


たった一言。

彼女が我慢していた涙が
一気に流れ出した。



もう言葉にならなかった。
言葉は要らなかった。


美羽ちゃんの髪を
宥めるように確かめるように
桜井の指先がそっと撫でる。



それだけで。

桜井が美羽ちゃんを
愛おしそうに触れているのが
わかったほどだった。



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