桜井の名前をうわごとで 囁くように呼ぶ美羽ちゃんが、 そっと空に指を伸ばした。 あの腕の中に入りたい。 桜井だけが赦された、 美羽ちゃんの腕に包まれたい。 そしたらきっと ちぃの顔なんか忘れる。 忘れられるかもしれない。 美羽ちゃんの指に 手を伸ばした。 .