私はなんて答えればいいのかわからず、黙りこんでしまった。
「・・・」
「・・・」
自分で作った沈黙なのにこの時間が苦しい…
沈黙をやぶったのは瑠陽だった。
「あたし…空礼ｸﾝが好き」
それっホントなの？この気持ちはなに？だってｱｲﾂのことはもう好きぢゃないはずなんだよ。
「蜜月は好きぢゃないんでしょ？」
そうだよ。ｱｲﾂに裏切られたんだよ？だからもう関係ないぢゃん…嫌いなんだから。
「応援してくれるでしょ？」
早く瑠陽に返事しなきゃ変に思われる、笑わなきゃ…
「当たり前でしょ双子なんだから。」
私は精一杯笑顔で答えた。
「ありがと～さすが蜜月!!」
私はいまいち状況がつかめないでいた。だから、この時の瑠陽の顔が曇っていたのに気づかなかった…
・
