体育館にいくとたくさんの人がいた。
うぅっ…人混み嫌いなのに。
「早くいくぞ。」
急に腕を引かれた。なんか私が通り安いようにしてくれてるんだけど。
1つ気づいたことがあった。それはダンスの先生がとっても厳しくて誰も合格していない、ということ。
「早くしろよ。」
そこにはアイツの手があった。私がなかなか掴まないと、目で早くしろと訴えてきた。
「うん。」
踊るときはなるべく上品にステップを踏むように心がけた。アイツは私のことをリードするように踊っていた。
私たちは簡単に合格がもらえた。寧ろ誉められた。
踊り終えた後アイツは
「まさか、ホントに踊れるとは思わなかった。正直驚いたし、焦った…」
なんて素直に言うから驚いた…
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