「あいつにつけられたのか?」
怖い顔で逹也につけられたキスマークを見る陽。
本当に怖いからやめてください!!
私は、嘘をついてもしょうがないと思い
「そうだけど…」
素直にそう言った。
「で、でも!!これはその事故というか…キスされてその不意打ちというか…ってあ!!」
私は言い訳をしているうちにとんでもないことを言ってしまったようだ。
キスしたとか言って大丈夫?
で、でも陽と私はそんな関係じゃないんだから
か、関係ないよね?
でも私の前にはさっきよりも怖い顔をした陽が…
「キスね…」
そう陽が呟いた瞬間、私は反射的にリビングから逃げ出した。


