私の王子様-社長【完】




「俺が怒ってるのはわかってるんだよな?」



陽は私の前に立ちそう聞く。


ええ言われなくても



「わかってる」



だからその理由を聞いてるんでしょ?


しかもちゃんと謝ったじゃない。



「その首…」



突然そう言って陽は私の首を指す。


その言葉にはっとする私。


そういえば今日達也につけられたキスマークが…



「あのね…これはそのね…あはは」



どうして私は言い訳をしようとしているのだろうか?


陽とは付き合ってるわけじゃないんだから怒られる理由なんてない。


でも女の勘というのだろうか…


このままだと危ない気がした。