「なら良かった」




私はそう言うと再び材料選びに取り掛かる。


すると達也は




「で、何が面倒なの?」




と聞いてきた。


それと同時に私の頭の上には豆電球の明かりが。




「達也ってこの後暇?」


「暇だけど?」




そう私は閃いてしまったのです。




「荷物持つの手伝ってくれない?」




達也に荷物を持つのを手伝ってもらうことを。


これでまとめ買いができるじゃない。




「いいけど」


「やっ「その代り」




私のやったという声は達也にかき消されてしまった。