「彼氏いたことないのにキスはあるの?」 達也君はそう言いながら私に顔を近づける。 ち、近い… 私はそれに耐えきれず一歩後ろに下がると ドンッ 後ろに壁があることに気づいた。 「誰としたの?」 その状態のまま達也君は聞いてくる。 私に… 逃げ場はない。 「えっと…」 てかなんで達也君に教えないといけないの? 私のファーストキスの相手なんて関係ないじゃん… だけど達也君の距離が少しずつ近くなっている気がして これは答えなければ… 本能的にそう思った。