私の王子様-社長【完】







あぁ何度目だろ?


こんな風にドキッとするのは…


それに、百合や達也君とのように他人と話すのも…


中学校じゃありえなかった光景。


すべて陽のせいなんだ…


いや、陽のおかげ?


私はこうなることを昔から望んでいたのかな?




「真…?」




気づくと達也君が私の顔を覗き込むように見ていた。




「あっ///」




その距離が近くて私の顔が赤くなる。




「どうしたの?」


「な、なんでもない」



そう言って顔を伏せる。


今の顔、誰にも見せられないよ…