「そんで陽って誰なの?」


「達也君には関係ないでしょ?」




そう言って私は自分の席に戻ろうとするのだけれど


達也君がそれを阻止した。




「ねぇ、教えてよ?」




少しうるんだ目で私を見る。


そんな顔されてもな…


私はしょうがないと思い




「わかった。教えるからそんな顔しないで」




達也君に教えることにした。




「やった!ここじゃあれだしさ屋上いかない?」


「いいけど授業は?」


「さぼろ?」


「はぁ…」




さぼるという言葉に少しためらいを感じたもののたまにはいいかと思い私たちは屋上に向かった。


一応言っとくと百合は置いてきた。