その後私はご飯を食べる気にはなれず着替えて学校に向かった。




「おはよう真」




教室に着くとすぐに百合-ユリ-が私のところに来た。


この子は私と同じクラスの西條百合。


一般的に言うとお嬢様の類にあたいする。


ひょんなことからよく話すようになった。




「今日は歩いてきたんだね?」


「まぁね…」




ちなみに百合は私と陽のことを知っている。


たまに私の愚痴を聞いてもらっているからね…




「元気ないね?」


「陽と喧嘩しちゃってね…」




そんな会話をしていると




『陽って誰~?』




のんきすぎる声が聞こえてきた。