そしてその日私は陽と何も話さないまま眠りについた。


結局どうするかなんて決まらなくて朝が来るのが怖かった。


陽とこれから一生話せないんじゃないかって…


そう考えただけでなぜか怖くて泣きそうだった。



私はいつものように起きてリビングに行くと




「おはよう」




いつもそう言って私にさわやかな笑顔を向ける人はいなかった。


テーブルの上にはメモが置いてあって




しばらく送っていけない。
ごめんな…






綺麗な文字でそう書いてあった。




「避けてるんだ…」




私の中で何かが崩れていく音が聞こえた。


そして、その言葉が私の胸を締め付けていた。