「俺こそごめん」
「へ?」
どうして陽が謝るのだろうか?
陽は全然悪くない。
悪いのは私なのに。
陽は黙ったままごはんを食べ終えると食器をもって立ちあがった。
その顔はどこか切なくて苦しそうだった。
私がこんな顔させてるの?
陽…そうなの?
私はそのことで胸が一杯ですごく苦しくなった。
よっぽど陽にとって私の言葉は重かったんだと思う。
そして思いっきり傷ついた。
謝っても許せるようなことじゃなかったんだ。
私は言ったことをものすごく後悔した。
過去には戻れないってことを誰よりも理解してるはずだったのに…