「君が東雲真?」

「そうだけど…」




そう言って男はサングラスを外す。

サングラスをかけていた時から何となくわかっていたけど

顔立ちの整った綺麗な男だった…

これを世の中じゃもてる男というのだろう。

でも今の私にとってはそんなことどうでもいい。

かっこいいただそれだけのことだから…

でも器の広い人間ではあるらしい。

こんなガキにタメで話されてるのに顔色一つ変えない。




「話は聞いてるね?」

「まぁ」




ニコッと笑って聞いてくるその顔はそこらへんの女だったらころっといくんだろうけど私には通用しない。

完璧に目が笑ってないから。

なんで無理に笑うのか私にはわからなかったけど、私はそこに突っ込もうなんて思わなかった。