私の王子様-社長【完】





「それより…」


「何?」




そうそう私には聞かなきゃいけないことがあった。


陽のせいでまた忘れるところだった。




「聞きたいことあるんだけど?」


「うん」




陽は何だろうって顔でこちらを見る。




「あのさ…陽って何の仕事してるの?」


「へ?」


「だから仕事!!」




陽は私の質問に軽く驚いているようだった。




「俺…言ってなかったっけ?」




言ったつもりだったのか…




「うん」


「何って…社長?」


「そうなんだ。社長ねぇ…社長、しゃちょ…しゃ、社長?!」


「真って反応遅いのな…」




そう言って明らかに笑いをこらえている様子。


そんな、面白がらなくてもいいじゃない!!